ウドの大木ではありません!

 ”おまえはウドの大木だ! こんなこと言われたひとも多いのではないか。けどウドって・・・ 食べるウドと関係あるの?”

 ウドの記事に取りかかる前にこんな疑問が湧いた。じいさんにウドの取材に行ったときに聞いてみることにした。

 これから販売するウドの話も、面倒くさがってなかなか話してはくれない。「もうすぐネットで売るんですよ!」すると黙ったまま、状差しから、もう少し色の変わりかけた新聞の切抜を引き出し、筆者に渡した。新聞切り抜きをするようなひとではなかったので、よほどこの信濃毎日新聞の記事が気に入ったのだろう。そこで、そのままこの記事を載せることにした。

■信濃毎日新聞 平成21年4月10日 22面
        林義人さん執筆「医食金言(うどの大木)」より引用
《引用開始》
 体ばかり大きくて、役立たないことを示す言葉。ウドは日本原産で、高さ二㍍ほどになる多年草。白い若芽やその茎、葉は食用になるが、地上に出た茎は太くて大きくなるばかりで食べられず、木材にも燃料にもならない。

 ウドには野生や路地栽培の山ウドと地下室なので光を当てずに栽培した軟白化ウドがある。栽培ウドは三~四月が旬で、野生のウドはそのあと晩春から初夏にかけて旬を迎える。
山うど-群生
 ウドには独特の香りがある。この香りを生み出す成分(精油)に薬効があることは古くから知られ、根茎は漢方の発汗、利尿作用に用いられてきた。また根茎を陰干しして刻み、布で包んで風呂に入れれば体がぽかぽかする入浴剤となる。

 ウドの成分は水分が大分部分でエネルギーはそう高くないが、血圧を下げる効果のあるカリウムが豊富であるほか、マグネシウム、カルシウム、ビタミンC、食物繊維が含まれる。食品としてはけっして「うどの大木」ではない。
山うど-採れたて
 ウドの和え物、なます、サラダなどはその香りが食欲を増進させる。あくが強いので皮をむき、水にさらしてから調理すると良い。無調理、生でも天ぷらにするとアクは抜ける。
《引用終了》

 そして子供の頃を、お・も・い・だ・し・た。「このウドの大木がぁ!」筆者も体格が大きかったので、じいさんに何かでたしなめられたときに、そう怒鳴られたことを。      平成22年4月

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